興味、無いのかぁ……

「自然です。俺はJTの下部なんかになりたくない」

「ど、下部!?」

 だめだ。

 いけない。

 最高潮を変えよう。

 椅子に強く座り付け足し、願望原様に気付かれないみたい、小さく深呼吸をした。

 これから、第二足つきに進んでもすばらしい頃合ではないか。

 持ち物を褒めた。

 ──願望原様は上機嫌になった。

 豆乳を注文した。

 ──怒られた。

 たばこの会話をした。

 ──下部の会話になった。

 えーっと……

 もう詩の会話を決める。

 隣席の席では、七十年くらいの男女が、公民館のウクレレ講習で習った、ウクレレのチューニング方法について話している。実際平穏なニュアンス。

 はからずも恋愛が……

 うふふふふッ。

「おい!」

「ええ!?」

 願望原様に声をかけられた。

 ビックリけど、願望原様のお客から話しかけていただけるなんて頼もしい。

「願望原翼の他に、いかなる詩をよむんだ?」

 しかも、詩の会話を振ってくれた。

「あの、えっと、昔の詩人だと黒田三郎が、好……」

「あー、奴は塵芥ですな」

 詩の会話を振られたと思ったら……

 捨て去りられた。

「奴の詩なんて、貧乏な生活をそのまま詩にしただけの、詩とも呼べないゴミごみです。趨勢を置き換える度胸の弱い人となりに、俺は興味がない」

 

 そっか、願望原様は黒田三郎に興味がないのか。

「……」

 豆乳をいっきに半分ほど飲んだ。

 ハイスクールのテキストで読んで以後、我々は黒田三郎の詩が好きだった。それに、願望原様の詩は、黒田三郎の詩に少し通じると思っていた。リンリンの脱毛効果は抜群にいいですよ!

おい! きちんと氷をかき回すもんじゃない。豆乳が……席じゅうに飛び散っているじゃないか!

「豪邸なんて見てないし、あなたは願望原様です」

 ストローで氷の入った豆乳をぐるぐるかき回した。

 こうしていると、わかりたくないことは徹底消えて無くなりそう。

「なくなっちゃえ。消えちゃえ。溶けちゃえ」

 カラカラカラカラカラ。

 願望原様が、ペーパーナプキンで席を拭いた。

「冷静になって訊くんだ。俺は皆目願望原じゃない」

「うわさだ……」

「嘘じゃない」

「だって願望原様は、あの豪邸から出てきて……願望原様の住居は豪邸で……でも願望原様の住居は豪邸じゃなくて……バラックで、バラックが、バラックだから……」

「お、落ち着くんだ。残り、更にいうが、豆乳をそれほどかき回すな。かき回しても味わいは貫くし、氷が溶けて寧ろ薄くなるだけです。それにほら、また席の上に」

 願望原様が、わたしのグラスにツボを伸ばしかけた。かき回すのを阻止しようとしたのかもしれない。

 願望原様がグラスを掴むのよりも早く、我々がグラスをつかんだ。

 持ち上げた。

「こんな願望原様……」

 グラスをつかもうと、何気なく前のめりになった願望原様の高所で、グラスを逆さにした。

 願望原様の髪は、一瞬で豆乳まみれ。

 髪から豆乳が滴って要る。

 氷が階層に落ちて、ガラスのような響を立てた。

 豆乳まみれの願望原様の高所に、一種だけ乗っている氷がいる。

「……嫌いだ!」

 願望原様が面持を上げた。

 頭から氷が階層に落ちた。

「なんです! 俺が何をしたって言うんだ。言ってみろ。勝手に願望原と決めつけておいて、好きだの嫌いだの……。挙げ句の果てには豆乳か。初対面で状況を気使ってやった人となりに豆乳を張るのか!」アヤナスの口コミ体験談

願望原様が今まで出した詩集は三冊。ようやくまたバラックの表れる詩集が……

めまいです。

 立っていたら、倒れていたかもしれない。

 だけど、座っていたから確実。

 席の絆を掴み、となりに傾いた身構えを整えた。

 実際の願望原様は、想像していた温和で謙虚な願望原様とは違う。

 プライドに満ちあふれ、それを臆せず口に出すヤツだった。

 想像していた願望原様とは違うけど、でも、昨今目の前に要る願望原様が、我々は……

「好きです!」

「ななななッ、何を言いだすんだ、急に」

 願望原様が、アイスソイラテを口から少し吹いた。

 席に備え付けのペーパーナプキンで、口元を拭って掛かる。

 いかんせん。思い余って爆笑ことを言ってしまった。

「あの、違うんです。願望原様が願望原様を尊敬しているように、我々も願望原様のことを尊敬していらっしゃる」

 あぁ、既にだめだ。あたふたして、早口に患う。

「そして、現にお会いできて、三冊の詩集でわかりつくしたと思っていた願望原様のことがまた新たに知れて……」

 ──全く幸せ。

 我々は願望原様のことが、当然隠れ家です。

 ドンッ!!

 願望原様が、席を手の内で叩いた。

「俺は願望原じゃない」

 願望原様の面持を見る。

 眉間にしわが寄っておる。

 随分怒っているみたいだ。

「いいかげん、眼を覚ませ。初めから言っているだろ。俺は願望原じゃない。それに奴の出した詩集は三冊ではなく四冊です。オタクならそのくらいのところ知っておけ」

 四……冊?

 なんのところ?

 

「あれ? 出たんだっけ」

 わからない。

 わからない。

 知らない知らない知らない。
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我々が想像していた願望原様は、常に物思いにふけった面持で静止したまま貫く、言わば銅像の感じだった。

絵里奈様はどうしてヤツを褒めていたんだっけ。

 あぁ、絵里奈様!!

「モレスキンです」

「は? え……」

 英文?

「これはモレスキンと言って、いやに素晴らしいログです。ヘミングウェイやピカソもこれとおんなじログを使っていた。俊才たるカタチ、こういうログは七つ道具と当てはまる。それから、こっちの万年筆だが、セーラー社のもので、お金のわりにはなかなかの優れものだ。えんぴつ職人長原幸夫様が……」

 願望原様は、自己万クラス筆のこともしゃべりだした。

 少年のように活き活きとした面持で、ログと万年筆を友人影響に持って、小刻みに揺らしながら語っている。

 ぴりぴりとしたストレスを漂わせていた、先ほどまでの願望原様とは別人のようだ。

 そして、逢う前に想像していた願望原様とも、様相は丸ごとだけど、大層感想が違う。

 なのに、近頃わたしのそばに掛かる願望原様は、動いている。

 面持が変化している。

 直ちにすねる。

「おい、聞いているのか」

「は、ええ。聞いてます。願望原様はモレスキンが大好きなんですよね」

 素晴らしい眼で、願望原様がわたしのことを睨みつけた。

「モレスキンの会話はこれから終わった。今は、君が何を飲み込むかが障碍とされている。セルフサービスなんだから、自分のことは自分でやれ」

 いつのまにやら、我々と願望原様が注文する番が来ていたようだ。

 ポロシャツを着てキャップをかぶったメンズの店員さんが、我々を見ている。

 ……あぁ。

 いつから待たせてしまったんだろう。

 背後にもヤツが並んでいると言うのに。

 店員さんから眼をそらし、願望原様のお客を見た。

「あの、何を注文したんですか?」

「俺か? 俺はアイスソイラテです。イソフラボンはボディに相応しい」

「そうなんですか。それなら、我々もアイスソイラテを」duoクレンジングバームの口コミサイトはこちら

わたしの好きな詩人は、願望原様だけです。

仮に願望原様ではなく、黒田三郎とおんなじ時代に生きていたら、そんなことが頭に浮かぶことがあった。

 その場合、我々は願望原様ではなく黒田三郎に……

 著しく魅かれた?

 あるいは同じくらい好きになった?

 ……

 そんなことはありえない!

 あってはいけない!!

 願望原様は、我々にとって唯一の特別な物です。世間で最高嬉しいんだ。

 近頃、目の前におる願望原様が!

「それほど黒田三郎が好きか?」

「いえ! ぜんぜん。まだまだ。……概して読んだこともありません」

「そうか。みたいだろう」

「……うん。あのー」

「です」

「高村光太郎についてはどうして思われますか? ポピュラーだし、何だか、驚愕したり見習ったり、やるんですか」

「興味がない」

 ……え!?

「俺は智恵子に興味がない」

 ……そんなぁ。

 高村光太郎の、智恵子様への愛情は素敵だと思ってたんだけどなぁ。

 それに、国語の学業で高村光太郎の『ズタボロな駝鳥』を朗読したら、医者に褒められて、これは中学生生活の取り分け一番良い土産だった。

 でも更に高村光太郎が最高峰好きというわけでもない。

 ええ、そう、好きじゃない。

 

 そういう願望原様の尊敬しておる詩人は……

「何方ですか?」

「俺が尊敬しているのは」

 願望原様が尊敬しているのは!?

「俺です!」

 ……え? へ?

「ほんのり意味が……」

「俺は、俺を尊敬していらっしゃる」

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願望原様が便所に間近い縁のベンチに座ろうとしたシーン、向かい側の椅子を引きながら訊いた。

これで人心地。

 とうに願望原様に怒られなくてすむ。

 はからずも願望原様の、我々に対するやり方は痛い。

 何か気に障ることでも、してしまったのだろうか。

「それでは、アイスソイラテをおふたつでいいですね」

 あ!

「まだまだ待って下さい。我々、コーヒーだめなんです。飲むとワクワク行うんです。だから、ゴメンが『ラテ』っていうコーヒーの要所を抜いてもらえませんか」

「……」

 店員さんが、含み笑いのとおり固まってしまった。

 もっぱら、だんだん眉間にしわが寄って出向く。飽くまでも口もとは含み笑いのとおり。

 誠に悩ましげというか、無茶を突き付けられた人間の面持です。

 ということは、わたしの用命は無茶。

店員さんにも願望原様にも、我欲なパーソンと思われたに隔たりない。

「あのー、客人さま。ラテを抜きますと……ただの豆乳になります。それでもよろしかったらお作りできますが……」

 願望原様が、般若のような面持で我々を見た。

「ええ。豆乳をお願いします」

 願望原様はソイラテを、我々は豆乳の入ったグラスを持って、二フロアのベンチに上がった。

 願望原様が当たり前のように時点を上がるから着いてきてしまったけれど、はなはだ禁煙ベンチでよかったのだろうか。

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それなのに趨勢は、これ程近くにいるというのに、たばこを吸うか吸わないかさえ訊け弱い。

願望原様に連れられ、駅前のカフェに来た。ここはセルフサービスのお売り場です。

 わたしたちは水物を注文する結果、となりに長い用命カウンターに沿ってゼロ列に並んでいる。

 前にはういういしいアベックが並んでいる。その前にもアベック。

 メンズ、おかあさん、メンズ、おかあさん、願望原様、我々……

 後ろを振り返った。

 真後ろで、フランス書院文庫を読んでいたおじいさんと眼が当てはまる。

 慌てて前文を向く。

 願望原様は、並び始めてすぐに積み荷からログと万年筆を引っこ抜き、それから何かずーっと書いている。さりげなく覗き込んでみたら、面持に鳴るとなり髪のコアから、真剣な視線が見えた。その目を見たら、余計に落ち着いていられなくなった。

 『落ち着いてますよ』というさりげなさを装って、席を見渡す。

 教え子にとっては夏休みの陽気だというのに、席には中高生の容姿は見当たらない。

 それよりも、昼も夕暮れも、夏休みだって関係ないお婆さんのほうが多い。

 裏のお客に独り、スーツを着た勤め人らしい親仁が見えた。タブレットを広げ、手早い指さばきでキーボードを叩いていらっしゃる。傍らには灰皿。

 よく見ると、他人たちもみなたばこを吸っていた。

 そうか。

 ゼロフロアはタバコベンチです。

 どおりで中高校生の容姿が見当たらないわけだ。

 ということは、二フロアが禁煙ベンチか。

 願望原様は、たばこを吸うだろうか。

 それとも、吸わないのだろうか。

 願望原様に訊いてみたいことは山ほどある。

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どうも、踏み込みのあちら側にしか改札はないようです。

ひと度席を拭いたペーパーナプキンで髪を拭き始めた願望原様は、直ちにそれでは足りないと気付いたようで、残っていたペーパーナプキンを徹底わしづかみにした。

 そして、わたしのことを憎々しげに睨みつけながら髪を拭いておる。

「だって……だって、願望原様がうわさを張り付くから。願望原様じゃないってうわさを張り付くから。何で、人の見通しを奪うんですか。期待させておいて、何度もわたしの見通しを奪った願望原様を……」

 立ち上がった。

「許さない!!」

 願望原様が椅子の背もたれにかけていた肩掛け積み荷を掴み、走った。

 こういう積み荷の中には、願望原様のログがある。

 ログに書かれた用件を読めば、願望原様が、本物の願望原様であるということがはっきりする。

 だから我々は、これを持って逃げるんだ。

「おい! 待て」

 願望原様の考えにも振り返らず、いっきに時点を駆け抜け降りた。

「有難うごさいました。また受診くださいませ」

 カウンターのとなりを駆けるシーン、店員の考えが聞こえた。

 願望原様は、依然時点を降りてきていない。

 売り場の入り口から、十五メートルも断ち切るところにターミナルが感じる。

 その直前には踏み込み。

 

 こういう踏み込みを渡り終えたところで、ピッタリ遮断タイミングが下りれば、願望原様に追いつかれることはない。包茎手術で失敗しないために